既設管渠施設の耐震補強工事として、下水道既設号マンホールの液状化対策を行う。
施工方法はマンホールの浮上防止を目的として、揚圧力の上昇を抑制する為、影響半径範囲の計算を基にマンホール周囲に人工ドレーンを埋設する。
以下にその設計例を示します。
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一般的な既設マンホールは埋め戻し土は良質土(砂質土)が使用されているので、 地盤を良質土とします。 |
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形状
外形
深さ |
: 下水道用 1号マンホール(組立マンホール)(例)
: φ1050mm(例)
: 4.5m(例) |
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(1)
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土質条件は透水試験、繰り返し三軸試験等によって測定する事が望ましいが、測定値のばらつきや標準的な試験法が確立されていないので、クレーガーによるD20との関係表と体積圧縮係数の測定例から透水係数と体積圧縮係数を算出します。
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(2)
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想定入力要素は以下の条件とします。
設定過剰間隙水圧比は 0.3 (Umax/σ0 )ave = 0.3
地震の規模マグニチュード M = 7.5
有効継続時間 td = 9秒
液状化に対する抵抗率(FL)
(液状化砂層の平均的な値) FL = 0.79 |
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(3)
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人工ドレーンの要素
人工ドレーン半径 外半径 : a = 5.0cm
内半径 : a’= 3.5cm
人工ドレーンの長さ(埋設長) L = 4.0m |
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人工ドレーン埋設位置を決めるまでの手順は下記の設計フロー図に従って行います。 |
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