地震時の液状化現象による被害は、我々の生活に大きなダメージを与えます。古くは新潟地震、千葉県東方地震および平成7年阪神淡路大震災、最近では中越地震、能登半島地震、中越沖地震等で起きたビルの倒壊、不同沈下による家屋の傾斜、マンホール等の地中構造物の浮き上がりは液状化現象によるものです。
特に中越地震では、1453カ所のマンホールの浮上りが発生し、下水道の機能停止と交通傷害が発生し、メデイアにも取り上げられ、学識経験者からも液状化現象の危険性とその対策の必要性が唱われ、指針も示されました。
その結果、それぞれの事業者は、構造物の新設時には液状化対策を講じるようになっています。ただし、現在利用している既設構造物、特に我々のライフライン(下水道、上水道、ガス等)には、まだ液状化抑制処置が取られていないものが多いのが現状です。
そこで、液状化の発生を抑制する原理に従って数々の実験を繰り返し、コンパクトでスピーデイな液状化抑制工法である『アースドレーン工法』を開発し、今まで施工条件的に難しく液状化対策が行われなかった生活エリアの安全と安心を保つことを目的に、本工法の普及発展と技術力の向上を図るため「アースドレーン工法協会」を設立いたしました。
現在では、茨城県潮来市の県営日の出住宅(約100世帯)に施工するなど、公共事業での実績を基に住宅分野への採用が期待され、多くの方々より御支持頂いております。
今後ともアースドレーン工法の技術により、皆様のお住まいの地域の安全な社会資本整備に貢献してまいりたいと考えております。